「商品開発の競争優位性」の版間の差分
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2015年11月21日 (土) 02:34時点における版
ここでは、競争力のある開発力を組織が形成しているかどうかを変動要因として捉えていく。
もし、商品の開発力が弱いとすれば、それはどういうことか
社会や市場の変化に合った商品が開発できない
- “社会や市場の変化” とは
- 成熟化社会となり、日々の暮らしに必要な“もの”は各家庭、各職場に普及している。日本に住む多くの人達は、“もの”を手に入れることよりも、自分らしい生き方ができることを求め、また、社会と共生して自分の感性や思いを活かすこと、心地良い集まりや居場所に集い思いを共有し力を合わせて何か社会のために役に立つことなどで心豊かさを追求し始めている。
- 日本は高齢化先進国と言われている。今、発展目覚ましい新興諸国でも、20年後にはこうした社会が訪れてくる。決して、日本だけが変わった国ではなく、先に目覚めた国なのである。
- これからは、こうした社会、市場、顧客ニーズの変化に合った商品を開発しなければならない。新たな変化の中で求められるキーワードとしては以下のものがある。
- 再生可能性(エネルギー、食料など)
- 多様性(自然、社会、暮らし、雇用、働き方、文化、及び、ユニバーサルデザインなど)
- 共生(自然との、地域社会との、地域のコミュニティとの)
- 自律(一人ひとりが内発的に動機付けられ、自然発生的に、地域が内発的に発展していくなど)
- つながり(結い、人の心と心を結びつける、目配り・気遣い・心遣い、おもてないなど)
- これら変化に対応する開発力としての問題点としては、以下の様なことが上げられる。
- 一人ひとりの生き方に合った“こと”を提供するストーリーを開発できない
- 一人ひとりの生き方に合った“こと”を実現するサービスを提供するための独創性のある商品の開発ができない
- 社会性のある企業ブランド、商品ブランドがイメージできていない
- 新たな変化の中で求められる新たなニーズの開発ができていない
- “社会や市場の変化に合った商品が開発できない”の論点(捉え方の軸と筋道)
- これからの社会、市場、顧客ニーズの変化を先取りした、顧客に訴求できる商品力を構築することができない。
- 成熟化社会での競争優位性を構築できず、事業を存続させていくことはできない。
- 背景にある問題の深掘り
- 競争力を形成しうる組織能力(ケイパビリティ)の視点からプロデュース能力、商品の創造力、技術革新能力、及び、顧客目線で考える能力、顧客中心の行動力 について深掘りすることが必要である。
競争力を生み出す開発ができない
- “競争力を生み出す開発” とは
- 社会、市場、顧客ニーズの急速で多様な変化に対応できる商品を開発する上での問題点として、顧客からのニーズを汲み取った商品の開発から提供までのリードタイムが長いことを上げることができる。その要因は以下のようなことである。
- 営業との連携が悪い
- 新たなニーズの本質を理解するのに時間がかかる
- 全く新しい設計手順で考える必要がある
- 設計方法論の開発も必要である
- 顧客の多様な価値観や感性に対応できる、消費者を惹きつける商品コンセプト、デザイン(意匠)の開発も競争優位性として重要なファクターである。
- 社会、市場、顧客ニーズの急速で多様な変化に対応できる商品を開発する上での問題点として、顧客からのニーズを汲み取った商品の開発から提供までのリードタイムが長いことを上げることができる。その要因は以下のようなことである。
- “競争力を生み出す開発ができない”の論点(捉え方の軸と筋道)
- これからの社会、市場、顧客ニーズの変化を先取りした“競争力を生み出す開発”ができないと、これからの社会における競争優位性を構築できず、事業を存続させていくことはできない。
- 背景にある問題の深掘り
- 競争力を形成しうる組織能力(ケイパビリティ)の視点からプロデュース能力、商品の創造力、技術革新能力、及び、顧客目線で考える能力、顧客中心の行動力 について深掘りすることが必要である。
関連事項