プロデュース能力
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競争力を形成しうる組織能力の有無、 ビジネスを生み出すためのプロデュース能力、及び、変動要因
目次
プロデュース能力を決定づける変動要因とその論点
将来像への哲学がない
- 社会発展の歴史的系譜としてどんな社会でありうべきか簡単なひと言で表現できているか
- 何故、“社会発展の歴史的系譜としてどんな社会でありうべきか簡単なひと言で表現する” であるのか
- “プロデュース能力が不足している”ことの要因として、“将来像への哲学がない”ことをあげることができる。
- “日本人は長期的視点”“欧米人は短期的視点”と言われるが、むしろ、“概して、日本人は長期的視点が苦手” である。
- 成熟化社会となり、日々の暮らしに必要な“もの”は各家庭、各職場に普及している。
- 日本に住む多くの人達は、“もの”を手に入れることよりも、自分らしい生き方ができることを求め、また、社会と共生して自分の感性や思いを活かすこと、心地良い集まりや居場所に集い思いを共有し力を合わせて何か社会のために役に立つことなどで心豊かさを追求し始めている。
- 一方、厳しい競争社会の中で生きていく上で、将来を見据える機会がない。しかし、社会、市場、顧客ニーズが多様に、また、急速に変化している。また、経済がグローバル化し、競争も激しくなっている。変化の兆しを読み取り、未来を先読みしなければ、何をすべきか洞察することはできない。
- 将来を見据えるためには、将来像への哲学を持って、社会、市場の将来像を考えていかなければならない。
- 如何に“社会発展の歴史的系譜としてどんな社会でありうべきか簡単なひと言で表現する”を実施するのか
- 歴史的系譜から未来を紐解く
- 社会発展の歴史的系譜を学ぶ(社会はどの様に発展してきたかを学ぶ)
- 技術革新の歴史的系譜を学ぶ(技術はどの様に発展してきたかを学ぶ)
- 西洋哲学と東洋思想を学ぶ(背景にあるものの捉え方を学ぶ)
- 経営学の歴史的系譜を学ぶ(経営手法から何があるべきか学ぶ)
- 経済発展の歴史的系譜を学ぶ(経済、経済理論から何があるべきか学ぶ)
- 脳科学を学ぶ(脳の働きに即した思考、動作として応用する)
- 生態学を学ぶ(ビジネスエコロジーとして応用する)
- 未来社会の発展と利便性(シーズとニーズがイナミックに影響し合って発展する)の進化の系譜を考える
- 暮らし方、働き方、学び方、遊び方、癒し方、医療と介護
- 流通と物流(買い物とサービス)
- ヒト・モノ・情報(機器)の移動(旅行と観光)とサービス
- 未来社会における “情報社会とは、”“コミュニケーションとは、”
- 未来社会志向の意匠を学ぶ
- 既成の概念定義、既成の前提、既成の原理を見直す。
- “ルールを守る”の発想から “ルールを創る”の発想に転換する。
- “何が”を考えて“如何に”を考える。
- “自らの観ずる観点”が何で、そこから“何故こうあるべきか”を語る。
- “どんな社会でありうべきか”を簡単なひと言で表現する。
- 歴史的系譜から未来を紐解く
- 何故、“社会発展の歴史的系譜としてどんな社会でありうべきか簡単なひと言で表現する” であるのか
具体的なイメージで将来像を描けない
- 「いつまでに」「どんなことが変わる」「どんな社会になる」を思い巡らせているか
- 何故、“「いつまでに」「どんなことが変わる」「どんな社会になる」を思い巡らす” であるのか
- “プロデュース能力が不足している”ことの要因として、“具体的なイメージで将来像を描けない”ことをあげることができる。
- 厳しい競争社会の中、社会、市場、顧客ニーズが多様に、また、急速に変化している。現状にばかり気を取られていてはならない。
- ビジョナリ経営と言われて久しい。ビジョナリ経営は理念を絵にしたものではない。「いつまでに」「何が起きる」「どう変わる」を“誰もが明確に理解”できる絵にしたものである。
- 如何に“「いつまでに」「どんなことが変わる」「どんな社会になる」を思い巡らす”を実施するのか
- 将来、こうなると読んだら、その次には、将来と現状のギャップに着目し、将来と現状の間にあるギャップを埋めるための過程を「いつまでに」「どんなことが変わる」という段階として描き、その結果として社会がどの様に発展していくかを明らかにする。
- ここで心掛けなければならいことは、暗黙の了解を設けて思考を既定することなく、逆に、暗黙の了解に疑問を投げかけて思考することである。そして、更に、具体的なイメージを実現する新しい技術や知見の吸収に力を注ぎ、「いつまでに」「どんなことが変わる」「どんな社会になる」を明確にして描かなければならない。
- 何故、“「いつまでに」「どんなことが変わる」「どんな社会になる」を思い巡らす” であるのか
独自のコンセプトを作れない
- 新しい技術や知見が実現する「価値」を「思い浮かべることができる感動」として描けているか
- 何故、“新しい技術や知見が実現する「価値」を「思い浮かべることができる感動」として描く” であるのか
- “プロデュース能力が不足している”ことの要因として、“独自のコンセプトを作れない”ことをあげることができる。
- “具体的なイメージで将来像を描く”ことと併行して、“独自のコンセプトを構想する”必要がある。
- 如何に“新しい技術や知見が実現する「価値」を「思い浮かべることができる感動」として描く”を実施するのか
- この両者はどちらが先でなければならないという訳ではなく、“具体的なイメージの将来像”を描きながら“独自のコンセプト” をより明確にすることになるし、逆に、“独自のコンセプト”を精査しながら“具体的なイメージの将来像”を描くことにもなる。
- 日本人は、とかく「コンセプトが苦手である」と言われる。また、「どんなものを提供し、それを如何に実現するか」を考える習慣が身に染みついている。しかし、敢えて、「コンセプトを重視」して「独自のコンセプトを構想する」に心掛けることから始める。
- 思い巡らせた「いつまでに」「どんなことが変わる」「どんな社会になる」を軸に、新しい技術や知見が実現する「価値」を「思い浮かべることができる感動」によって表現して明確にする。
- 「思い浮かべることができる感動」が、一人ひとりの情景の中で、「何故、起こりうるか」を論理的に示して提案する。
- 何故、“新しい技術や知見が実現する「価値」を「思い浮かべることができる感動」として描く” であるのか
ビジネスプランを作れない
- 具体的な物語で語ることによって人を惹きつけ、ビジネスとして成立するプランを構想できているか
- 何故、“具体的な物語で語ることによって人を惹きつけ、ビジネスとして成立するプランを構想する” であるのか
- “プロデュース能力が不足している”ことの要因として、“ビジネスプランを作れない”ことをあげることができる。
- “ビジネスプラン”とは、誰が、いつまでに、何をどんな方法論で実施するか、ビジネスモデルはどうか、プロセスはどうするか、デリバラブルは何か、採算性が取れるか、を描いたものである。
- 如何に“具体的な物語で語ることによって人を惹きつけ、ビジネスとして成立するプランを構想する”を実施するのか
- ビジネスプランは、具体的な物語で語ることによって人を惹きつける企画であるだけでなく、ビジネスとして成立する企画でなければならない。
- 多様に、また、急速に変化している社会、市場、顧客ニーズに向けたビジネスプランを作成するポイントは以下である。
- 多面的に様々なステークホルダーの視点から描く(ステークホルダーを巻き込む)
- ビジネスモデルを想定し、関係する企業が相互に納得できる実現可能な提案を策定する
- 誰が、いつまでに、何をどうやって実施するか、デリバラブルは何か、採算性が取れるかをシミュレーションして精査する
- 投資に対する現在価値を示す(社内の承認を得る)
- 将来の収益モデルを示す(投資を呼び込む)
- 何故、“具体的な物語で語ることによって人を惹きつけ、ビジネスとして成立するプランを構想する” であるのか
用語
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Trigonal Thinking | Thinking maps |
関連事項
- 経営戦略論、経営戦略フレームワーク、事業戦略論、事業戦略フレームワーク、マーケティング戦略論、マーケティング戦略フレームワーク
- 結果として生じる問題:形成している競争力の有無
- 同じ深さの論点:競争力を形成しうる組織能力の有無
- 原因として想定される問題:組織の中で経営環境の変化に対する壁を築いている
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