人には、何かを変えようとすると、心の中ではそれを拒もうとする心理が働くものです(変革に対して生じる葛藤(コンフリクト))参照。
ワイズ・コミュニケーション “Wise Communication” は、こうした心の奥底にある変革に対して生じる葛藤を乗り越えていくための、①社会を俯瞰した様々な洞察や直観(ビジネスセンス)等を共有し、②ビジネスエコシステム内外から収集探索した情報などを共有して、真の意思疎通を図っていくためのコミュニケーションです。
- 「6つの共有 “Sestet Sharing Methods”」を相互理解と共感の土台とし、西欧(二項対立と脱構築、二律背反とアウフヘーベン)と東洋(即非の論理)が生み出した人類の叡智 を取り入れた『仮説と検証による議論』によって「真の意思疎通」を図るものであり、それ故、当社では、これを『ワイズ・コミュニケーション “Wise Communication”』と称しています。
1.何故、ワイズ・コミュニケーション “Wise Communication” なのか
“Communication” は、一般に、社会-組織-個人の間で情報を交換し、経験知を添えた知識や意志を相手に伝えることです。 一般には “Communication” は「意思疎通」とも訳されますが、単なる「会話」や「対話」ではお互いの真意は伝わらず「意思疎通」はできません。ましてや、急激に変化する社会にあって情報を交換し、経験知を添えた知識や意志を相手に伝えるだけでは、「良い戦略」を構想し様々なステークホルダーと共有し「社会から信頼される持続可能な競争優位性」を構築していくことなどできません。
1.1.コミュニケーション “Communication” の問題点を “Wise Communication” によって解決する
「社会」「組織」「個人(の思考)」は “Communication” によって形成されると言われています。企業の中の組織行動も “Communication” が媒介し作用することによって行われるとされています。そこで、真の意味で、社会-組織-個人の間で「意思疎通」をして「社会」「組織」「個人(の思考)」「組織行動」を実現していくための方法論が必要となります。それが当社が提唱しています “Wise Communication” です。
1.2. “Wise Communication” を実現する6つの共有 “Sestet Sharing Methods”
この “Wise Communication” は、当社が提供する方法論 “Sestet Sharing Methods” が構築する ①目的を共有する能力、②思考を共有する能力、③直観を共有する能力、④変革を共有する能力、⑤実現を共有する能力、⑥情報を共有する能力 によって実現されます。
2.DCXCS “Decisive Transformation capability for sustainability”
特に、“Decisive Transformation(DCX)” を実現していく能力は、“Decisive Transformation capability for sustainability (DCXCS)” です。
この “Decisive Transformation capability for sustainability (DCXCS)” は、①企業力(社会影響力)、②創造力(イノベーション力)、③変革力(社会変革力)、“Dynamic Capability” である ④未来構想力(進化適合力)、⑤構想実現力(企業適合力)、 “Organizational Capability” である ⑥変化適応力 から構成されるものですが、その構築には “Wise Communication” が不可欠であると言えます。
2.1. “Decisive Transformation capability for sustainability (DCXCS)” の構築
デサイシブ・トランスフォーメーション “Decisive Transformation” に取り組む企業の “Decisive Transformation capability for sustainability” は “Wise Communication” の下で、以下に示すプロセスによって醸成され構築されていきます。