変化を見通し戦略経営をお手伝いする MIコンソーシアム(Management Integration Consortium)を設立しました

https://www.clem.co.jp/wp-content/uploads/MIC-brochure.pdf

 

設立趣意

 

◆社会的背景

日本は世界で最も進んだ高齢社会の国である。悠々自適な老後の暮らしへのニーズが拡大するとともに、介護の様々な課題に向き合う知恵が求められている。更に、人口減少社会へと進展した現在にあっては、日本国内の市場は縮小していくものと想定され、経済格差に蝕まれ深刻化していく状況ともあいまって、大量消費に支えられたかつてのような右上がりの高度経済成長を夢見ることを望むことはもはやできない。

こうした時代を背景に、企業経営においても、大衆社会の均一的な市場を対象とした発想で事業を考えるのではなく、一人ひとりを対象とした多様性を実現する事業へと発想を転換することが求められている。

 

◆問題意識

情報通信技術の発達で誰もが今の目の前の状況や意見を全世界に向けて発信することが可能となった。また、様々な機器(モノ)がインターネットとつながりリアルタイムでモノの状態も伝達され、即座に多面的に処理され総合的に判断しフィードバックされる仕組みも実現されつつある。

国や地域、業界の壁を越えて無数の企業がひしめく中で生き抜こうとするならば、また、誰もがネット上にある情報を活用しているならば、次から次に発信される膨大なデータを、何が何でも我先に手に入れ、先んじて変化の徴候や未知のニーズを見つけ出さなければという焦燥に駆られる。この強迫観念こそが我々をビッグデータへと駆り立てる心理であるが、このままでは、多くの企業は、データ依存症となり、データに溺れて情報麻痺症候群に陥りかねない。

 

◆活動の目的

情報を集めさえすれば様々な視点で分析でき、競争に勝てる戦略を立てられるようになるというのは幻想である。経営資源には限りがあり、データを集めて処理するにも資金が必要であり、当ても無く工数を投入しても解は見つからない。情報を見極める目を養ういとまもなく、と言って手をこまねいてぼやぼやしていたら、社会は変化し、競合企業は遠く先を行ってしまう。

そこで、(1) 企業にいる一人ひとりが、必要なその時に、情報を適確に分析して最大の効果を出せるアクションプランを考える仕組みを提供し、(2) 組織力で、社会の変化の波に乗って持続可能な成長を成し遂げ、(3) 企業の中に、社会発展の視点に立ったシステム思考を根付かせる、というのが私達の活動の目的である。

 

◆コンセプトと提供するソリューション

『ビッグデータを闇雲に活用するのではなく、的を絞り込んでスモールデータにしてスマートに活用する』を基本思想に、効果的なアクションを先手必勝で打てるように、?戦略構想の理論、?人の感性に踏み込んだ統計手法、?これら理論や手法を実現するアプリケーション、?バックボーンとなるリポジトリ、を統合させたソリューションを提供し、コンソーシアムのメンバーとともに思想を深めて浸透させていく。具体的には、企業内での以下の活動の精緻化を図っていく。

 

  1. 社会現象を捉え、トレンドと背景にあるムーブメントを見通していく
  2. 見通したムーブメントに視座して的を絞り込み、知見を深掘りしていく
  3. 深掘りした知見を統合して新たな知恵、組織内で協働していくためのコンセンサスを生み出していく
  4. エリアの概念を微細に掘り下げ、そこに住む一人ひとりのライフスタイルから深層のニーズを読み解き、高齢社会、人口減少社会、経済格差社会、成熟社会のニーズに応えられるようにする
  5. 品質と効率の向上、コスト削減の活動を評価し、現場での即時的な意思決定による管理を実現する
  6. 人材育成という上から目線の発想を超えて、一人ひとりが内発的に動機づけられて自己実現を図り、組織の成長、ひいては、社会の持続可能な発展へとつながるシナリオを描く

 

◆適用分野

経営戦略、選択し集中する事業領域の創出、マーケティング、業務改革、組織変革 等々

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