#68 AI(人工知能)をサステナブル経営に活かす (8) 事実を捉える変数をデザインする ①

 時代を30年ほど遡ってみると、情報の戦略的活用の多くは、企業の中で取ることのできる情報(販売情報等)の分析と活用の仕方に限定されて発展してきました(DWH:Data Warehouse、BI:Business Intelligence 等)。

 一方、この10年ほど前から、社会の中でネットワーク技術が浸透し、ビッグデータやオープンデータ(主に、公的機関が収集した公開情報)といった企業の外部から得られる情報の活用が進んできました。

 情報の戦略的活用だけのために大規模な情報化投資をするのは、どんな企業においても、大きな負担となります。しかし、こうした情報活用の仕組みが普及しなければ、企業は、ビジネスの先を見通せず、目先の利益やコストダウン、バリューチェーンやプロセスの効率化ばかりに囚われてしまい、真に社会的価値を生みだすための変革にすら踏み出すことができずにいるしかありません。

 本コラムでは、以降、3回にわたり、事実を捉える変数のデザインを考えていくことにします。

サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役社長 池邊純一

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