多様化する顧客ニーズにきめ細かく対応していくためには、様々な専門分野の知識やノウハウを持つ人材を確保することが必要である。また、細かに分類された多様な商品ラインアップも必要となる。しかし、限られた経営資源の下では、これら全てを満たすことは不可能である。そこでビジネスエコロジーとあいてのアライアンス戦略が必要となってくる。
1.商品ミックス戦略を実現するためのアライアンス
多様化するニーズを満たしていくためには商品ラインアップも多様に準備しなければならない。そこで、例えば、下記の分析を通してアライアンス戦略を構想して、ビジネスエコロジーを描いていくことが必要となってくる。
- 今後どのような他商品が、自社商品とジョイントするか
- 他社の新商品が自社のどこに影響を与えるか
- 自社に他社の商品はいらないのか
2.販売チャネルとしてのアライアンス
夫々の商品戦略の販売に適合し、標的顧客がアクセスする機会の多い販売チャネル網を構築する必要であり、そのためには下記の視点から夫々の販売チャネルを評価することが必要となる。
- チャネル内でちゃんと吸収しているか
- 国内はこの数だけのチャネルでよいか
- チャネル別販売政策はいつまでもつか
また、販売チャネル側から見たメリットも想定してアライアンス戦略を展開していくことも必要である。
- 他社の流通政策はどうなっているか
- 強化すべき地域は、どこからやれば、自・他社流通支配力が良いか
サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役 池邊純一