国連は2008年にグリーン経済イニシアチブを立ち上げている。グリーン経済は、環境保全や持続可能な循環型社会を基盤としながら、経済成長、雇用創出、技術革新を実現していく経済活動である。
どの国の国民も環境保全や持続可能な循環型社会の建設を建前として、目の前の経済成長を眼目とした政策の方に大きな期待を寄せてしまう。ポピュリズムが世界中に広がる中で、地球温暖化や自然環境の保護への理念もなく選挙で票の集まる政策を訴えて当選した政治家は、自国産業を保護する政策を最優先に進めていく。
経済が発展しさえすれば良いという20世紀型の経済産業の発想では、地球温暖化を招き、経済格差を生み出していくばかりである。持続可能な社会の発展を実現していくためには、再生可能な資源を活用し循環型社会の構築を可能にするイノベーションを興して社会を変革していく、新たな経済成長の好循環の仕組みが不可欠である。
世界規模で環境を保全することのできる技術革新は、持続可能な社会の発展の礎となり、経済成長の好循環を巻き起こしていく。経済成長の好循環は、新たな雇用、新たな経済発展を生み出していく。
環境保全、循環型社会、再生可能エネルギー、自然環境の再構築、廃棄物削減事業等に取り組んでいく企業は、未来社会に向けて価値を創造していく企業として存在価値を高めていく。
サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役社長 池邊純一