目的思考とメタ思考には抽象化して考える能力が必要である。しかし、抽象化してしまうと、具体的なイメージが分からなくなる可能性もある。そこで、抽象化して思考したものを分かりやすく表現する技法として、メタファーとデフォルメが必要になる。
広辞苑第六版によれば、メタファーとデフォルメという言葉は、以下の様に定義されている。
・メタファー:【隠喩法】(metaphor)
①ある物を別の物にたとえる語法一般。
②修辞法の一つ。たとえを用いながらも、表現面にはそれ(「如し」「ようだ」等)を
出さない方法。白髪を生じたことを「頭に霜を置く」という類。
③修辞法の一つ。あるものを表すのに、これと属性の類似するもので代置する技法。
・デフォルメ:絵画・彫刻などで、対象や素材の自然な形態を意識的・無意識的に
変形すること。歪形。デフォルマシオン。
メタファーにしてもデフォルメにしても、目的思考やメタ思考で考えたことを分かりやすく伝える手段として利用しなければならない。未来社会における価値をメタファーで表現して、その特徴を正しく強調することによって有用性が示される。
サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役社長 池邊純一