匠の技

【認識すべき課題】　（時代背景、社会問題と背景要因）

1. 21世紀型の経営においては、社会の多様なニーズに応えていくために、また、個々夫々に関わりのある様々な社会的課題を多様な視点を持っている人達が解決していくことになる。企業も社会の一員として事業を通して社会的課題の解決を図っていかなければならない。
2. 21世紀型のプラットフォームは、知恵の創造に結びつくシステムであり、また、知恵を提供するロボットや人工知能が装備されていなければならない。
3. 成熟化社会となった21世紀型のプラットフォームは、単に、ニーズ、経済性、利便性を追求すれば良いというだけでなく、それ以上に、①公益性、②社会的課題の解決が求められる様になる。
4. 日本人の心の奥底には匠の技術があるという自負の念があり、それが日本の産業を支える基盤になっていると感じている。

【未来における社会的価値の創造】

1. 日本に根付いている匠思考はあらゆる分野でのものづくり現場にある。サービス業においても、おもてなし文化の中に行き届いた心遣いといて匠思考が隠されている。一方、欧米由来の産業、例えば、金融業やコンピュータソフトウェア産業には匠思考は希薄であり、マネジメントにおいても匠思考は両立されていない。
2. 21世紀型の経営においては、IoTにより工程間連携の効率化とマスカスタマイゼーションの実現、ロボットによって無人化することで労働コストの削減と生産性の向上が図られていく。間接業務においてもロボットや人工知能技術の活用が図られていく。
3. 匠の技術の本質は、個別対応と高品質の追求である。特に、①公益性、②社会的課題の解決が求められるあらゆる分野においては、他者へのきめ細かいめられる。そうした分野にこそ、21世紀型のプラットフォームとして匠の技術が発揮されるべきである。

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