産業化基盤

【認識すべき課題】　（時代背景、社会問題と背景要因）

1. 21世紀型の経営において産業化とは、単に、工業化を意味するものではない。
2. 日本の産業行政は、目の前の技術の枠組みに囚われるだけであり、例えば、インダストリー4.0などの発想を超えて、未来の技術を見据えた社会の発展に思いを至らせていない。
3. ロボットや人工知能技術が進化しシンギュラリティ（技術的特異点）に到達すると、未来社会がこれまでとは異なる次元に突入していくとも言われている。
4. 21世紀型の経営における産業化とは、ロボットや人工知能と人が融合して生活していくことのできる社会における価値を創造していく産業を起こし、持続的に社会を発展させていく産業として育てていくことである。
5. 21世紀型の産業化基盤はロボットや人工知能技術となっていく。

【未来における社会的価値の創造】

1. IoT、ロボットや人工知能技術は、職場、及び、社会生活への適用の場を増やしつつある。
2. 人が担うべき仕事とロボットや人工知能が担うべき仕事の役割分担が進展する。
3. ロボットや人工知能が担うべき仕事の役割分担をすることで生産性が向上する。
4. 人に求められるのは創造的な仕事となる。それは、新たな仕組みを生み出す仕事だったり、繰り返されることのない新たな状況に対する判断だったりする。
5. 看護ロボットや介護ロボットは看護や介護に携わる人たちの負荷軽減につながる。ペットロボットはペットを飼いえない人たちの心の安らぎとなる。家事ロボットは、家事に要する時間や労力を低減させて、自分のやりたいことの時間を生み出してくれる。対話ロボットは孤独を癒してくれるばかりでなく、独居者の異常を知らせてくれる。
6. 21世紀型の産業化基盤としては、①低コスト化技術（ライフライン、代替資源、必需品、消費財）、②ハイコストパフォーマンス化技術（法・工法、サービス）、③ハイクオリティ化技術（文化、安全安心衛生、教育）、④高度技術化基盤、⑤知能化技術基盤、⑥戦略マネジメント技術（構想～PDCAマネジメントの人工知能化）、⑦規模の経済によらない、低賃金によらない（低賃金労働はRPA）、⑧ビジネスモデル基盤、マーケティングオートメーション等が考えられる。

関連事項

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