「未来を読み解く指標」の版間の差分
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2016年9月26日 (月) 11:34時点における版
マクロ経済における経済指標、企業経営における業績指標
経済的環境の変化を様々な数値で捉える
大局的に、長期的にグローバル全体として経済動向を捉えておくことが必要である。特に、経済的な環境変化を先取りするという視点で真っ先に思い浮かべることは、為替相場が国内外の販売にどう影響するかである。長期的にグローバル全体として経済動向を背景として、現在の日本と海外の経済動向の関係で為替相場を捉えておかなければならない。グローバル経済化した現在の経済環境においては、製品の輸出に頼っている企業の収益への為替相場の影響、原材料を輸入に頼っている企業の原価への為替相場の影響を考えておくことが求められる。
- OECDの経済成長見通し、貿易統計等の報告書
- ILOの年次報告
- 日銀短観、政府の経済基調、国際収支統計、プライマリーバランス、日本国債等の格付け
- 人口動態、社会保障の負担額、公共投資先と投資額
- GDP(名目と実質)、物価、企業の設備投資、在庫状況、有効求人倍率、完全失業率
- 政策金利、為替レート、平均株価、金利、マネーサプライ、投資家の投資行動
しかし、マクロな視点で経済環境を捉えているだけでは手遅れになる。大事なことは、足下の経済動向を捉えて打つべき戦略を考えることである。
- 自分の属する業界の景況観
- 顧客企業やその関係先の属する業界の景況観
- 街場の景況観
一方、様々に打つべき戦略を考えるにしても、自社の財務状況がどうであるかを冷静に捉えて判断することが必要である。
- 売上、利益、キャッシュフロー、内部留保
- 売上高成長率、営業利益率、経常利益率、総資産回転率、自己資本比率、有利子負債比率
- 売上高/人、営業利益額/人
経済的環境の変化を企業の財務状況の視点で捉える
景気の動向(景気、基調判断)と財政状況(潤沢・逼迫、成長率)の下記の4つの場合のどこに位置するかで、事業の売上高成長率、投資利益率の向上のための戦略をどうするかを考えることが必要である。
- 今後、好景気となることが予測される経済環境において
- 潤沢な財政状況下で、事業の売上高成長率、投資利益率の向上を考える場合
- 逼迫する財政状況下で、事業の売上高成長率、投資利益率の向上を考える場合
- 今後、不景気となることが予測される経済環境において
- 潤沢な財政状況下で、事業の売上高成長率、投資利益率の向上を考える場合
- 逼迫する財政状況下で、事業の売上高成長率、投資利益率の向上を考える場合
経済的環境の変化を企業の投資効率で捉える
企業経営で考えなければならないことは、個々の事業の短期的な業績ばかりではなく、企業全体としての成長とブランド価値の向上とである。
そのためには、個々の事業について経営全体の視点から、研究開発費や設備導入に関わる初期投資、人的資源への投資、在庫投資などの運用コストを支払っても更にそれを上回る利益が得られるか、それを原資として新たな事業の開発が可能かどうか、すなわち、短期的な視点での投資利益率よりも、下記の費用に資金を投資し続けても得られる利益で回収ができるかという投資回収率が、経営上の投資判断として重要となる。
- 売価と販売数量
- 研究開発費と設備投資(初期費用)
- 人件費(販売に関わる人件費、教育コスト等)
- 在庫投資(仕入原価、製造原価)
- ブランディング、販売促進に関わる費用
- サービス提供に関わる費用
- 業務のマネジメントに要する費用(管理費)
- 資金調達コスト 等
用語
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Trigonal Thinking | Thinking maps |
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