“何をしたら良いか”を解決する

今日、企業を取り巻く環境の変化は目まぐるしいと言われています。VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)という言葉が使われ始めて30年以上経ちます。今や、変化に対して多様な視点で複合的に対処しなければならなくなったという点です。

しかし、最も大事なことは、「変化に適応する」という受動的な思考ではなく、「変化を生み出す」という能動的な思考に転換することです。「変化を生み出す」とは、社会の趨勢と社会発展の方向性を捉えて、社会発展のために自分たちが生み出す社会的価値を定義し、実際に社会の中でどのような役割(社会的機能)を果たすべきかを考えて実現化していくことです。それは企業の社会の中で存在する意義にもつながっていきます。これこそが “何をしたら良いか” です。

今日では、営利企業であっても、経済性だけでなく、地球環境や人権に配慮し、持続可能な社会の発展(サステナビリティ)に貢献し、倫理面からも公正であることに、常に、気を留めて行動しなければなりません。すなわち、社会的価値を生み出すという文脈において、「合理的」という言葉に含まれる意味が拡大したとも言えます。

1.「変化を生み出す」に対して組織を合理的に動かす仕組み

組織とは、“どうあれば良いか” で構想したことを実現するために、それは取りも直さず、「変化を生み出す」ということに対して「合理的」に業務をこなしていく仕組みです。

2.“何をしたら良いか” に関わる要素機能

下図は『 “何をしたら良いか” を解決する』に関わる要素機能を模式的に示したものです。この図を将来像を含めて完成することが『 “何をしたら良いか” を解決する』ことになります。

「変化」に対して、組織はシステムとして合理的に機能するものでなければなりません。また、それを実現するために、組織システムは、コミュニケーションを要素として機能するシステムであるとも言えます。下図左側は、組織システムの機能要件を模式的に描いたものであり、下図右側はそうした組織システムを実現するコミュニケーションインフラの要素を示したのもです。

2.1.組織システムの機能要件

組織システムは、コミュニケーションを通して、「社会の趨勢と社会発展の方向性をどのように捉えて、かつ、社会的価値をどのように定義して自らの役割(社会的機能)を果たしていくか」という情報を関係者の間に伝えて、現場の状況をフィードバックしながら深めた理解を共有し、関係する一人ひとりがその立場において何をすべきかを自分で判断して協働していくシステムであることに他なりません。

  1. 円滑な意思決定の連鎖
    • 「社会の趨勢と社会発展の方向性をどのように捉えて、かつ、社会的価値をどのように定義して社会的機能を果たしていくか」という情報を関係者の間に伝えて、現場の状況をフィードバックしながら深めた理解を共有する
  2. 柔軟な組織間連携
    • 「変化を生み出していく」ために、関係する一人ひとりが組織の中で柔軟に自律して連携し、全体として最大効果を上げる
  3. 合理的な業務遂行
    • 意思決定の連鎖に即して柔軟に自律連携する組織が合理的に業務を遂行できるようにオペレーションシステムの最適化を図る(自働化することにより業務負荷を最大限軽減する)

2.2.コミュニケーションインフラの要素

上図コミュニケーションインフラは、ICTに関わるテクノロジースタックを示したものにもなっています。以下は、テクノロジースタックとしての一般的な要件を列挙したものです。

  1. 組織機能要件を実現するためのものであることです。やみくもにICT技術を導入すれば良いという訳ではありません。
  2. Think Big but Small Start で計画を考え、最初から完璧なものを目指さず、極力手短に構築し試行錯誤をしながら自分たちにフィットしたものを作り上げていくようにします。
  3. 紙ベースの仕事をデジタル化する、個々の業務をデジタイズ化する、だけでなく、連携する業務をシステムとして統合するデジタル・トランスフォーメーションでなければなりません。
  4. 連携する業務を統合して処理できるようにするためにはコード類を整理し統一しなければなりません。なお、その際、将来的な組織体制や製品構成の見直しを考慮しおくことも重要です。
  5. カスタマイズして導入するシステムを複雑なものにするよりも、業務そのものを見直して簡素なものにする工夫も必要です。ただし、パッケージの標準機能を導入してもベストプラクティスと同じ効果を得ることはできません。
  6. 情報を活用する部門が必要に合わせてアプリケーションを構築することが効率的であり、そのためには、共通のルールとスキルを揃えることが必要となります(ITガバナンス)。

3.『 “何をしたら良いか” を解決する』支援

当社が提供しますコンサルティングサービスは「トランスフォーメーション戦略の構想」です。service and proposalのページに示す様々なコンサルティンコンテンツやサービスプログラムによって、最終的には「 テクノロジースタックとビジネススタック(スキーム)」を描き出すことを目指して参ります。

当社サービス、『 “何をしたら良いか” を解決する』にご興味のある方は サステナブル・イノベーションズ株式会社宛に  お気軽にお問い合わせ下さい。