ものごとを思考するには、一般的に、全体として複雑に絡み合って難しく感じるものを、細分化し深掘りしていくことによって進めていきます。目的を思考する場合も、この手法によって[それは、何のために]-[それを行う] を深掘りしていくことができます。
人の感じている目的は漠然としており、多くの場合、各個人の茫漠とした思いが綴られただけに過ぎないものです。また、「こんな未来社会にしたい(Before-After型)」「この問題の原因を解決してこうなるようにしたい(原因-結果型、Cause-Effect型)」「他の事例でうまくいっていることを取り入れたい」には、何らかの価値観や意図が含まれます。目的の構造解析は、そうした人の感じている目的を構造的に掘り進め、茫漠とした思いの奥底に潜んでいる「本当にやりたいこと」を導き出していきます。