DCX “Decisive Transformation” は10年後の持続可能な社会の発展を見透した「トランスフォーメーション戦略」を構想するサービスです。もちろん、VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代に10年後を正確に見透すことはできません。しかし、先を見透したイメージを描き、社会の変化をそのイメージに書き込んでいくことで精度を高めて、怖れを抱くことも逡巡することもなく、定見を持って未来に向けた社会的価値を創造していくことが可能になります。
上図「10年後に向けた社会的価値創造のトランスフォーメーションモデル(多面的に複合し重層的な施策の方向性の例)」は、そうしたイメージを描いていくための弊社が独自に開発したフレームワークです。また、上図はイメージの例として当社が現時点で描いたものですが、これを正しいと主張するものではなく、当社がこれまでに書き込んできたものです。そして、今後も書く加えたり、変更したりしていくことにしています。
1.デサイシブ・ トランスフォーメーション
地球温暖化や自然環境破壊といった社会問題、人権の尊重への関心が高まったこれからの時代、すなわち、持続可能な社会の発展が求められる持続可能発展期には、企業におけるトランスフォーメーションも、大量生産・大量消費の市場を見る経済視点から、社会を俯瞰して見る社会視点に視座を高めたトランスフォーメーションであることが求められています。そのようなトランスフォーメーションを、当社では、『決断力のある変革』『果断な変革』、すなわち、デサイシブ・ トランスフォーメーション “Decisive Transformation” と称しています。ここでは、以下の点について示します。
1.1. デサイシブ・ トランスフォーメーションとは何か(定義)
デサイシブ・ トランスフォーメーションとは、
【1】 ビジネス環境の急速な変化に対応するだけでなく、変化を巻き起こしていく『決断力のある変革』である
【2】 企業が「持続可能な社会を実現する企業価値創造」と「長期的な視点から捉えた収益の拡大」をバランスよく実現して「社会から信頼される持続可能な競争優位性」を獲得していく『果断な変革』である
1.2.何故、デサイシブ・ トランスフォーメーションなのか
- グローバル化した現在の社会では、大企業に限らず中小企業においても、世界のどこかで時々刻々発生する事象によってもたらされる変化に否応なしに対応することが求められます。
- サステナビリティへの取り組みが重要視される今日、企業には社会的責任が問われるようになり「持続可能な社会を実現する企業価値創造」と「長期的な視点から捉えた収益の拡大」をバランスよく実現することも求められています。
企業が「持続可能な社会を実現する企業価値創造」と「長期的な視点から捉えた収益の拡大」をバランスよく実現するための「持続可能な社会の実現に貢献することによって醸成される真の競争優位性」を獲得していくためには、グローバル化したビジネス環境の急速な変化に乗り遅れないように変化を先取りして変化を巻き起こしていく、すなわち、自ら「Transformation : 転換、変換」していく存在になっていかなければなりません。
1.2.1. 今日、変革(トランスフォーメーション “Transformation”)が求められている
「DX : Digital Transformation」「SX : Sustainability Transformation」「GX : Green Transformation」といった用語をよく耳にします。目的、転換(変換)した先にある対象(分野や範囲)の状態、方法がそれぞれに異なっていますが、いずれにしても「Transformation : 転換、変換」することを意図しており、今日、どの企業にもこうした取り組みが求められています。
1.2.2. 「持続可能な社会を実現する企業価値創造」と「長期的な視点から捉えた収益の拡大」のバランスが「持続可能な競争優位性」となる
『デサイシブ・ トランスフォーメーションの構図』にあるように「持続可能な社会の実現に貢献することによって醸成される真の競争優位性」は「持続可能な社会を実現する企業価値創造」と「長期的な視点から捉えた収益の拡大」のバランスをとって考えなければなりません。
- 「持続可能な社会を実現する企業価値創造」については、国連が提唱しているSDGsの17の目標を想定することもできますが、色々な社会問題に対して複合的に取り組む必要があります。当社では、その点を踏まえた上で「(複合的に)エシカルグリーン」という言葉でまとめてフレームワーク化しています。
- 「長期的な視点から捉えた収益の拡大」については、トップ・マネジメントとしては、キャッシュフローの視点、ファイナンスの視点、あるいは、従業員の日々の生活を支えるという視点に立てば、どうしても「短期的な収益」をどうするかということになりますが、「持続可能な社会の実現に貢献することによって醸成される真の競争優位性」は短期的に作り上げることのできるものではありません。むしろ、企業が取り組んできた一人ひとりの努力が結実したものであり歴史によって築き上げられるものです。
「持続可能な社会を実現する企業価値創造」と「長期的な視点から捉えた収益の拡大」は、他社には「模倣できるものではなく」「代用できるものでもなく」「希少なもの」であり、長期にわたって持続的に「収益拡大」につながる経済価値のあるものとなります。
2.(複合的に)社会の問題を解決して社会に貢献する身近なテーマから考える
「人権」「自然環境」「地球温暖化」の問題は広範に複雑に絡み合っています。ひとつの企業だけで独自に取り組んでも解決できないことでもあり亡羊としてしまいがちです。「デサイシブ・ トランスフォーメーション “Decisive Transformation” 」である理由がここにあります。ここには『決断力のある変革』『決定的な変革』『果断な変革』が求められています。まずは、私たち日本人の日常生活やビジネスにとってより身近な観点から果敢に取り組んでいくことこそが必要です。想定される具体的な切り口は以下の通りです。
- サーキュラーエコノミーにつながる生活様式を実現する(大量生産/大量販売/大量廃棄の生活様式から脱却する)
- エシカルグリーン生産消費を実現する
- 地球温暖化のために実現する
- 自然環境保護のために実現する
- 働き甲斐のある仕事と働き方を実現する
- 仕事を通してwell-beingを実現する
ここから、社会を俯瞰して、経済格差問題や貧困問題、食料問題、水問題、エネルギー問題等の様々な問題へと視野を広げて、議論を深めていくことになります。
3.DCX “Decisive Transformation” 支援
当社が提供しますコンサルティングサービスは「トランスフォーメーション戦略の構想」です。service and proposal のページに示す様々なコンサルティンコンテンツやサービスプログラムによって、DCX “Decisive Transformation” に必要な指標体系、指標管理体系を構築していくことを目指しています。