バブル経済崩壊後、経済成長が長期的に停滞している中で、「問題解決」を短期的な視点で、例えば、効率の向上やコスト削減といった業務プロセス上の問題をいくら洗い出して解決(改善)しても、それが経済の停滞から抜け出す抜本的な解決策につながるとは到底思えません。
1.何故、問題解決思考なのか
社会が成熟化し様々な社会問題の解決が求められている現在、社会を俯瞰して社会問題に真に取り組み、社会そのものの変革をもたらす本質的な解決策を見いだしていくこと、そしてその実現に向けて、組織変革、プロセス変革に取り組み、企業を変革していくことこそが、真に求められている「問題解決思考」と言うことができます。
2.問題解決思考の進め方
問題解決思考の手順 と Trigonal Thinking (TM) との関係を「表 問題解決の思考手順」に示します。
2.1.問題解決思考の前提として留意すべきこと
問題解決思考で最も重視すべきことは、「問題認識そのものの問題」です。
- 特に、気がつかないうちに何かを前提に考えてしまうことです。人工知能に限らず人にも、社会の中での経験知がないために、あるいは、バイアス等によって脳が有限の情報処理能しかしないために、フレーム問題が生じて現実に起こりうる問題を認識できない場合があります。
- また、これまで正しいこととされてきたことが形骸化しているのに、旧態依然としてこれまでの前提条件に基づいて考えを進めて問題として意識されないこともあります。
- そこで、問題解決思考の主な論点は以下に示すようになります。
- 問題の細分化と内在する問題の因果分析
- 問題を捉える視点の整理
- 如何に問題を深掘りして考えるか
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