今の世の中、将来に夢が持てない人が多いのではないでしょうか。 テロと地域紛争の世界への拡散と平和への不安、人口減少社会化など日本社会の長期的かつ構造的な問題、増大する介護の負担と老後への不安、成熟経済下での経済格差と教育機会格差の問題、どんなに働いても楽にならない暮らしと社会に蔓延し拡大する貧困の問題、地球温暖化と頻発する異常気象への不安、エネルギー資源の調達の問題、農業と食料の自給率の問題など、将来に不安をかき立てることばかりが社会に溢れています。 そして、これら問題は、複雑に絡み合っていて個別には解決しようもない状況です。
様々な課題解決への取り組みがある中で、当社では、かつての高度経済成長期に、多くの人達が追い求めた「ものに満たされた裕福な暮らし」ではなく「心豊かに暮らせる社会」の創造に焦点を当てています。 それは、「生き甲斐のある暮らし」「働き甲斐のある仕事」「豊かな自然」であり、人と人や自然との豊かな関係の構築、相手の受容、心遣いによって育まれていくもので、共生がどんどん深化していくことでより一層深められていくものと考えています。
顕在化している様々な社会問題
社会には、以下に例示する様に、多様で様々な問題が顕在化しています。 しかし、これら社会問題は個々に生じているのではなく、夫々の問題がより深層の世界で複雑に絡み合い連鎖し複雑化してきていると考えられます。
- 所得格差の拡大、格差社会化
- 雇用不安、将来への生活不安
- 人口減少社会化による社会の衰退
- 孤独化、疎外化する社会
- 生活弱者の増加
- 社会保障費増大、医療・社会保障制度への不安
- 産業構造転換の遅れ
- 地域産業の衰退、地域社会の衰退
- 限界集落、シャッター通り
- 食料難民、買い物難民
- 食料の海外依存、農業の衰退
- 教育の荒廃
- エネルギー資源枯渇問題
- 地球温暖化による気候変動
- 自然環境破壊 等々
サステナブル社会を目指して
これまでの利便性や効率性を追求しコストを削減すること、競合他社との競争に勝つこと、経済的に成長していくことだけでなく、サステナブル の視点から発想を転換し、社会の持続可能な発展を目指していく世界に、問題解決の糸口があるように思われます。
個々の問題に対して、様々な視点で、様々な想いを巡らせた取り組みがありますが、当社では、「心豊かに暮らせる社会」の視点から、複雑に絡み合った複合した社会問題を、協業により個々の取り組みを相乗させながら解決していかなければならないと考えています。
当社では、事業会社やNPOの皆様とともに、これからの社会に求められるサービスイノベーションとソーシャルイノベーションを創出し、本業とする事業において社会的課題の解決を図り社会的責任を果たしていくシナリオを構築し提供していいく、協働のビジネスモデルを考えています。