社会貢献活動は、社会全体の構造として抱えている様々な問題の解決、或いは、そうした問題でで困窮している人達を救済することと言えます。 こうした取り組みは以下に分類することができます。
- 社会問題を抜本的に解決して、苦しみや不利益を被っている人達を救済する
- 社会問題によって生じている苦しみや不利益を軽減する
- 社会問題によって困窮している人達を経済的に救済する
- 社会問題によって生じる苦しみや不利益が暮らしに及ばないように回避・分離・移転する
- 社会問題の顕在化を防止する
尚、これら社会貢献は、個人を対象にした活動ばかりでなく、地域コミュニティの活性化(コミュニティ崩壊に対する保全)、文化財の保全、自然環境の保護への取り組みも社会貢献活動と言えます。
社会的価値創造
一方、社会的価値創造 は、日々の暮らしを改善し、社会としての持続可能な発展につながっていく取り組みです。 それは、単に、社会問題を解決するばかりでなく、その先に新たな価値を創造する事業 でなければならなりません。
様々な不便に忙殺される暮らしや将来の不安に苛まれる暮らしを改善し、その先にある、一人ひとりが満たされる心豊かな暮らしの実現 まで意図して活動するのであれば、それは、やがては社会的価値の創造につながっていきます。 一人ひとりがいきいきと生きていける社会を創造することは、社会の持続可能な発展につながっていきます。 そこには、無限の可能性が広がっていきます。
社会的価値の創造への発想につなげるために、以下に、いくつかの類型を示すことにします。
- 社会制度の総合的なリデザインによる心豊かな暮らしの実現
- ハコモノを作り、イベントで集客するだけでなく、それがモニュメントとなり、文化活動等の拠点として後世の人達が心豊かな暮らしを営むプラットフォームとなりうる様な 社会の発展に資するお金の使い方
- 暮らしの中の単純繰り返し作業を自動化する等による労力の軽減、日々の生活の中の行動パターンの改善
- 交通手段の ①利便性の改善、②コスト削減、③時間の短縮、④安全性の向上
- コミュニケーションによる意思疎通、情報共有の仕方の改善
- 地域に根づいた文化の醸成
- 文化の伝承
- 歴史遺産の後世への継承
- 生態系全体の生息環境を取り戻し育成する活動
- 社会問題に関心を持つ人を増やしていく啓発活動(社会に浸透させて寛容な社会を作っていく活動)
サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役社長 池邊純一