#13 見透せる化 (4)  安全・安心への意識の変化を捉える

安心・安全は基本的な人権として、全ての人に保障されなければならない。とりわけ、今は、多様化と個性が重視される様になり、相手(生活者)の目線に建った安心・安全への心遣いが求められている。更に、ネットワーク技術が普及し、供給者、消費者ともに、安心・安全に関する様々な知識を共有することができる。また、クレームはすぐさまネット上に流れることを想定して対処しなければならない。

 
安心・安全の意識は、食品、住居や家具、家具、玩具、医療・医薬品、街の防犯、公共施設での設備の安全性、防災、個人情報の保護など多岐にわたる。

 
安心・安全に対する意識はブランドの価値そのものである。そして、特に、大事なのは、安心・安全に対する意識であり、予防と再発防止である。普段からの点検で経年劣化による故障や破損を未然に防がなければならない。また、不具合や事故、災害が発生した場合の組織としての対応マニュアルを整備し、現場での訓練を十分に行っておくことが必要である。もし、組織ぐるみの問題、組織ぐるみの隠蔽ということになったら、顧客や社会からの信用は地に落ちる。この意味で、株主や投資家を保護するために、ビジネスコンプライアンスやコーポレートガバナンスが重要視されている。

 
関連法令、業界の基準、最近の事例や判例、消費者の意識などから、関わりのあるキーワードを抽出して、風潮を分析することが必要である。

 

サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役 池邊純一

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