「どうあれば良いか」は難しい質問です。この質問に対する答えを出す一つの方法は「マインドフルネス」かも 知れません。
私たちは「ああなればそううなるから、こうならなければならない」とか「自分は将来はこうなりたいから(こうなりたくないから)、こうあらねばならない」などと、とかく因果関係を目標に置き換えて考えてしまいます。そして、自分の本心を「論理的に考えた目標と因果関係」でがんじがらめに縛ってしまい、思考停止状態になってしまいます。
「マインドフルネス」は、今の瞬間、自分を周りの環境を溶け込ませる心の状態を創り出すことと言えます。
それは、個々人によって違いがあると思いますが、例えば、風の音、川のせせらぎの音、森の中で聞こえる鳥のさえずり、波の音、自分の鼓動、静けさの音などに耳を傾けて、自分の心を自然と一体にすることによって、左脳が創り出す言葉に心を奪われるのではなく、右脳が思っていることを直感的に、イメージやシーンとして感じ取る、といった感覚かも知れません。
その感覚に素直に従うことによって「論理的に考えた目標と因果関係」から解き放たれた “どうあれば良いか” 、すなわち、目標の根元にある「生きているということ」を感じ取ることができるようになるのではないのでしょうか。それは、まさに「自然と一体となった居心地の良さ」「理屈ではなく心の奥底で感じる Well-being の体験」です。
サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役社長 池邊純一