未来社会において存在感のある価値を創造する

 今、社会で起きている新たな パラダイムシフト は、社会の持続可能な発展を実現させていくことで、企業も社会に受け容れられる存在となり持続可能な成長を成し遂げていくという経営のあり方のシフトです。これからは、顧客の創造と利潤の追求という視点だけではなく、社会全体の発展という視点、また、一人ひとりの生き方を豊かにしていくという視点で経営を考えるということが求められていきます。

 こうした社会の潮流は、新たな企業間の競争、すなわち、社会的価値創造の競争 を巻き起こしつつあります。そもそも、社会的価値を創造するためには、目の前にある目先のことに囚われていては成し遂げることはできません。そのためには、「社会の持続可能な発展」「企業の持続可能な成長」へとつながる サステナブル・サイクル の実現を目指していくことが必要です。

 

未来社会に向けて価値を創造していくためのキーコンセプト

 技術革新や社会の発展に伴いニーズもどんどん進化していきます。私達は、現在、目の前に見えている変化のみならず、未来社会の発展につながる変化を見透して、社会の持続可能な発展を見据えた戦略を考え、深化させていかなければなりません。こうした状況にあって念頭においておかなければならないことは、以下の3つの概念についてです。

これら3つの概念は、夫々、経済成長の理論、社会の持続可能な発展の理論、企業経営における組織論に関わるものですが、未来社会に向けて築いていくべき価値は、この何れについても追求していかなければならないものであり、どれか一つだけが実現されればよいというものではありません。
 

未来社会に向けた価値の創造に向かうイノベーション

 当社では、イノベーションがイノベーションを生み出す好循環の社会づくりを目指しています。イノベーションがイノベーションを生み出す好循環は、社会全体にとっても経済成長の原動力になるだけでなく、企業にとっても持続可能な成長をもたらし、ただ単に事業を起こし成功することによる当面の利益以上に永続的に莫大な企業価値を生み出す源泉となっていくものと考えていからです。 そこで、当社では、イノベーションに関しては、社会の持続可能な発展と経済成長、企業の持続可能な成長を生み出していく サステナブル・イノベーション 、イノベーションがイノベーションを生み出す好循環による経済成長の概念として イノベーショナル・エコノミー という新たな概念を打ち出しています。 

  1. サステナブル には終着点はなく、一過性の目標を掲げて達成すれば良いというものでもない。常に、その時点における問題を解決し、かつ、更なる社会の発展を見透して、継続して努力を積み重ねていかなければならない。 そしてそうした地道な活動れこそが、企業の持続可能な成長 につながっていく原動力となる。
  2. 今、目の前にあることだけでなく、その底流に流れている潮流(ムーブメント)を捉えて、その先に起こる未来のことを考え、社会の持続可能な発展 を意図したイノベーション、すなわち、サステナブル・イノベーション を巻き興し、新陳代謝を続けていかなければならない。
  3. サステナブル・イノベーション を追求する事業においては、利便性と高い品質、より高い効率と一層のコスト削減を追求するこれまでの経済合理性に基づく事業とは異なり、社会の持続可能な発展 を目指した イノベーション が社会の発展という至高の価値を生み出し、その価値を生み出す生産活動こそが 企業の持続可能な成長 の原動力となり、社会の発展によって得たキャッシュフローが更なる イノベーション へと循環していく。

 様々な視点での社会的課題に対する関心が高まり、サステナブル への取り組みが企業ブランドの構築にとって欠かせない存在となってきていることからも見て取ることができます。これからの社会で果たすべき企業の役割は、利潤の追求ばかりでなく、社会の持続可能な発展を実現させていくことであり、そうした活動を通して、企業が自らの社会的価値を確立して社会に受け容れられる存在となり、企業も持続可能な成長 を成し遂げていかなければなりません。
 一方、技術革新の波は、無意識のうちに人の思考方法や所作にも影響を及ぼしていきます。1年後のことはさほど変わっていないと思っても、2年後には陳腐化しているということもありえます。

常に、将来実現されていく技術を予測し、未来社会の発展のあるべき姿を描いて、① サステナブル を拠りどころとした、② スパイラルアップしながら発展していく社会ワールドビジョン を描き、③ サステナブル・イノベーション を興していかなければなりません。

サステナブル という新たな価値意識への変化を背景とした新たな パラダイムシフト の下で興されたイノベーションによって社会は発展し、社会の発展は、更なるイノベーションを生み出していきます。
 

未来社会に向けた価値の創造に向けたダイナミックな取り組み

 サステナブル社会にゴールはありません。 常にその先への発展を目指して、広がり深化していくものです。 マクロに見た平面的な見方で捉えれば、それは、世のために役に立つ、世の中にとって嬉しいことであり、サステナブル・サイクル と称するプロセスで広がっていきます。 ミクロに見た垂直的な見方で捉えれば、一人ひとりに役に立つ、個にとって嬉しい、サステナブル・ライフスタイル&ワークスタイル の実現となって深化していきます。
 サステナブルへの取り組みは、ダイナミックな取り組みであると言えます。 そして、20世紀型の経済と社会の発展モデルに固執するのではなく、社会の持続可能な発展へと発想を転換し、それを実現させる企業が持続可能な成長を遂げていくためには、①しなやかさ(レジリエンス)、②多様性(ダイバーシティ)を受け容れる③寛容さ(クレメント)と④組織として一体感(インクルージョン)を持って活動していけるビジョンと共感に基づく経営 が、これまで以上に求められます。
 

未来社会に向けた価値の創造に向けてダイナミックに行動する未来の組織

 イノベーショナル・エコノミー が進んでいくにつれ、社会システムも進化し、社会的風土も変容していきます。上記3階層の方策が未来社会にとっても有効であるかについても考察しておく必要があります。特に、下記の2点については、今から真剣に考えておくことが必要です。

  • 人工知能(AI)が進化していく時代の働き方への改革
  • シェアリングエコノミーとフリーランスとしての働き方

詳細は ダイナミックに行動する未来の組織 のページをご参照下さい。
 

サステナブルやイノベーションを実現する組織のダイナミズムにご興味のある方は こちらより お気軽にお問い合わせ下さい。あるいは、info@clem.co.jp (サステナブル・イノベーションズ株式会社宛)にご連絡下さい。