生産に関する視点から捉えた戦略
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ここでは、生産に関する視点から捉えた戦略を提示する。
生産に関する視点から捉えた戦略
無理・無駄・ムラの排除、省力化
- 何故、“無理・無駄・ムラの排除、省力化”であるのか
- 直接的には、費目別コスト要因精査による販管費の削減(営業部門、管理部門の人件費削減)、製造原価低減につながる。
- “無理・無駄・ムラの排除、省力化”のためには、作業の集中化と平準化(専門化による効率化と彼らへの負荷の分散)、業務連携の一貫性強化と連続化・円滑化(待ちやボトルネックによる滞留の防止)、標準化と均質化(簡素化や自動化の推進による効率性、品質、安全性の向上)を図る必要がある。これにより、プロセス改革、業務品質向上、技術力の強化、生産性向上へと結びついていく。
- 無理・無駄・ムラの排除、省力化の施策実施手順例
- 作業環境の5Sを図る
- 作業工程を洗い出し、夫々の作業の流れ、動作を評価する
- 各作業工程の無理・無駄を洗い出す
- 複雑な作業をばらして簡素化し、冗長作業を排除して、関連性の強い作業間の動作を短縮し、個々の作業の効率化を図る
- 全体の工程間の流れを分析し、連携のために発生する作業を洗い出す
- 関連性の強い工程間をつなぐ複雑な作業をばらして簡素化し、冗長作業を排除して、全体工程の効率化を図る
- 全体としての効率化を図るための、工程間の作業の流れを改善するとともに、それに合わせた個々の作業の見直しを行う
- 作業マニュアルを整備し教育により周知し、OJTで習熟させる
プラットフォーム化とモジュール化による資源の有効活用
- 何故、“ プラットフォーム化とモジュール化による資源の有効活用”であるのか
- 直接的には、製品系列の統廃合、モジュール品の一括生産や外注化を促進することが可能となり、設備稼働率向上、遊休設備の圧縮につながる。
- “ プラットフォーム化とモジュール化”のためには、標準化と均質化が求められる。これにより、業務品質の向上、プロセス改革にもつながっていく。
- “ プラットフォーム化”のマーケティングとしての側面として、プラットフォームへの顧客の囲い込み(商談成約率の向上、新規顧客の獲得、既存顧客の成長、顧客の離反防止、差別価値による高価格化)が可能となり、市場占有率の向上にもつなげることができる。
- プラットフォーム化とモジュール化による資源の有効活用の実施事項例
- 標準プラットフォームの生産に用いる設備の稼働率向上
- モジュール品を生産する設備の稼働率向上
- 標準モジュールを用いた生産設備の稼働率向上
関連事項