SCMに関する視点から捉えた戦略
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ここでは、SCM(supply chain management)に関する視点から捉えた戦略を提示する。
目次
SCMに関する視点から捉えた戦略
優良サプライヤの囲い込み
- 何故、“優良サプライヤの囲い込み”であるのか
- 直接的には、品質適正化とバラツキ低減につながる。
- “優良サプライヤの囲い込み”により、技術力を吸収できるばかりでなく、社会や市場の変化、顧客ニーズへの対応についての新たなアイディアや共同提案、協業による実現化への可能性もでてくる。
- 優良サプライヤの囲い込みの実施事項例
- 新規商圏における市場支配力のあるサプライヤとの取引機会の拡大を図る
- 商圏において市場支配力のあるサプライヤとの取引機会の拡大、より大きな取引化を図る
- 商圏において価格支配力を維持できるサプライヤとの取引機会の拡大、より大きな取引化を図る
- 特殊品を供給可能なサプライヤを開拓し関係強化を図る
- 汎用品を供給可能なサプライヤを開拓し関係強化を図る
- 特急品等、無理の利くサプライヤとの関係強化を図る
- 代替可能なサプライヤの開拓による障害発生時のリスクヘッジとする
- 特殊品を供給可能なサプライヤを開拓し関係強化の実施事項例
- 特殊技能サプライヤの開拓
- 特殊技能のコンペによる選定と関係強化
- 特殊技能のすり合わせと供給条件のすり合わせ
- 汎用品を供給可能なサプライヤを開拓し関係強化の実施事項例
- 汎用品サプライヤの公募等による開拓
- 汎用品のコンペによる選定と関係強化
- 汎用品のすり合わせと供給条件のすり合わせ
サプライヤとの連携による、顧客の必要時点に合わせた受注と短期での納品の実現
- 何故、“サプライヤとの連携による、顧客の必要時点に合わせた受注と短期での納品の実現”であるのか
- 直接的には、納期精度向上と遅延防止につながる。
- “必要時点に合わせた受注と短期での納品”のためには、販売部門からの受注見通し、在庫部門からの在庫状況、購買部門からの発注・納品見通しの情報、生産部門のリードタイムと負荷情報の緊密で正確な連携が必要となる。これらにより、部門間を横断したプロセスの改革へと結びついていく。
- また、進捗状況の適確な把握と前後工程間での臨機応変な対応、ボトルネックの事前・早期解消と前後工程間での臨機応変な協力、突発事故の防止策と代替手段への切り替えの確立等が必要となる。これらにより、部門間を横断したプロセスの改革へと結びついていく。
- この実現には、バックグラウンドとして、組織として変化に機敏に適応する行動力、変化を自ら創造する行動力が組織内に育っていることも必要である。
- 必要時点に合わせた受注と短期での納品のポイント
- 顧客の深層にある要件に適合した時期での計画的な提案を行う
- 顧客の深層にある要件に適合した時期での計画的な提案を受注できるように在庫、発注、生産準備しておく
サプライヤとの連携による、必要時点に合わせた発注と短期での納入の実現
- 何故、“サプライヤとの連携による、必要時点に合わせた発注と短期での納入の実現”であるのか
- 直接的には、納期精度向上と遅延防止につながる。
- “必要時点に合わせた発注と短期での納入”のためには、販売部門の受注見通し、購買部門の発注・納品見通しの情報の緊密で正確な連携が必要となる。これらにより、部門間を横断した受発注プロセスの改革へと結びついていく。
- また、サプライヤの技術力、生産能力、品質状況、負荷状況、突発事故の際の対応能力、カントリーリスク、コンプライアンスリスクの状況について正確な把握が必要である。そしてその上で、代替手段としての複数のサプライヤの確保も必要となる。
- この実現には、バックグラウンドとして、組織として変化に機敏に適応する行動力、変化を自ら創造する行動力が組織内に育っていることも必要である。
- 必要時点に合わせた発注と短期での納入のポイント
- 顧客の深層にある要件に適合した時期での計画的な提案に対して発注の内示をしておく
- 顧客の深層にある要件に適合した時期での計画的な提案を実現可能なように内示された発注に対し、在庫、生産準備しておく
関連事項